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今回は、ボクが会社を辞めて1年たった頃のハナシです。
会社を辞めて感じた大きな変化
その年は、まち歩きなどのイベントをいろいろと開催したり、田舎暮らしを支援するグループでコーチとして参加したりと立て込んでいたので、会社で仲の良かった同僚と連絡を取るのを忘れていたため、久しぶりに飲みに行こうかと電話をしました。
そうしたら、話し出して30秒で出るわ出るわ、愚痴と会社の悪口。
久しぶりに面白くて、思わず聞き入ってしまいました。
そんな愚痴を聞いていてふと思ったんですよ。
そういえば、会社を辞めてから仕事の愚痴って言わなくなったなあ、と。
考えればそれは当たり前で、固定給の発想がなくなると、たとえそれが想定外の一見マイナスの出来事だとしても愚痴を言っている暇はないんですよね。
それより、
・その出来事をむしろプラスに働く力に変えるにはどうしたらいいか?
・そこから何を学べるか?
・自分が望むことと隔たりが大きいから進む方向を見直せ、という合図ではないか?
と考え出して、どんどん前へ進むための判断材料にしようとするんですよね。
生き方を変えると、ものすごい変化が起きるものだなあと実感しました。
日本人の労働は無駄が多い?
ところで近年、日本人は勤勉だと言われるわりには労働生産性が先進国の中で極めて低いことが話題になりますよね。
ちなみにどれくらい低いのか?
公益財団法人日本生産性本部の2017年版レポートによると・・・
OECD加盟35国の中で21位
アメリカ:1255万円
日本:834万円
ということなのですが、なんとなくコメントしづらいですねえ・・・
でも、アメリカと日本の金額差を見ると、最近のiPhoneの値段が高く感じる理由がわかる気がします。
さて、そんな労働生産性ですが、この件についても会社の悪口を聞いていて「そりゃあそうかもなあ。」と思ったんですよね。
それは、会社員の多くが愚痴や会社の悪口の生産効率を向上させている分、仕事のクリエイティビティは大幅に低下するのは当然だよね。
ということです。
別に、適当なことを言っているのではないですよ。
生産性が落ちる2つの理由
一つは、人間が1日で使えるエネルギーには限りがあるということ。
人間は、重いものを運んだり機械を動かしたりと肉体を動かすというのがわかりやすいエネルギーの消費方法ですが、実際は脳を動かすことだってものすごいエネルギーを消費します。
みなさんの中にも、会社のプレゼン資料や学校のレポートを作成した時や、新しいプロジェクトを始める時に仲間との議論に熱中した時などに猛烈にお腹が空いた経験のある人がいるでしょう。
人間の脳というのは、ルーチンワークの時はサボりまくりですが、数学などの難問を解くときやクリエイティブな発想をしようという時には本意を出します。
ただ、クリエイティブな内容がポジティブかネガティブかは判断しませんから、人生を豊かにする内容でも悪いところ探しでも本人が本気であるなら脳は全力で働きます。
有限のエネルギーを「だから俺はストレスまみれなんだ」という理由作りに使っていれば、本当の意味で自分にメリットのある活動に費やせる量はしれてますよね。
二つ目は、愚痴や他人への攻撃は自分の肉体を蝕むということです。
これは別にスピリチュアルな話ではなくて、脳の研究の結果から証明されていることです。
人を怨み続けたり日頃から愚痴を言いつづけるというのは、実は心身にとってものすごいストレスなんだそうです。
ストレスが強いと、胃腸が痛くなったり頭痛になるという経験をしたことがある人は多いと思います。
それと同時に、脳というのは人を傷つけるような妄想をすると、妄想の中で相手を傷つけた場所と同じ場所をつかさどる脳の部位に反応が出るんだそうです。
つまり、自分は怪我をしたと無意識に解釈しているわけです。
それを繰り返すということは、自分の脳は大きな怪我を慢性的にし続けているのと同じ状態を保とうとしているわけです。
生産能力をどこに向けるか
無意識とはいえ、そんな大怪我した人が生産性の高い仕事をできるわけないですよね。
でも、固定給がもらえるとわかっている状況では、そんな非効率なことも可能なわけです。
いや、むしろ組織に縛られている分、何か問題が起きても独断で方向転換できないから、時間を持て余して愚痴の大量生産をしてしまうのかもしれませんね。
まあ、どちらにしてもヤバい状況なのは明らかです。
そりゃあ、AIに仕事を奪われるのも仕方がないかなあと。
というわけで、日本人は生産性が低いのではなく、生産能力をネガティブな方向に発揮しているだけだ、という話でした。
あとは、愚痴を言っている自分に気づいた時に、どうするのか?
ということですよね。