映画が語る相談文化
『Mr.&Mrsスミス』っていう映画、観たことありますか?
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが主演のアクション映画です。
その劇中で、2人がカウンセリングを受けているシーンがありますよね。
この映画以外にも、ハリウッド映画を観ているとカウンセリングシーンが出てくる作品が時々あります。
なぜか?
というと、アメリカでは何か悩みがあるときにカウンセリングやコーチングを受けるのは別に恥ずかしいことではないので、日本人が内科や整体を受けるくらいの気軽さで利用するんですよ。
日本では、カウンセリングというと精神的に病んだ人が受けるもの、という印象を持つ人がまだまだ多いですが、カウンセリングが発達したアメリカでは、精神的に病んでいる時だけではなく、Mr.&Mrsスミスのような夫婦間の悩みや、人生で成長したいときなどにも利用するんですよ。
どうしてかって?
それは、独りで悶々と悩んでいるより、専門家と取り組んだ方が効率がいいから、なんですよね〜。
誤解されやすい友人
さて、サラリーマン時代の同僚と昼間にランチをしながら、最近の出来事を聞いていたときの話です。
その元同僚は、なかなか仕事のできる男なのですが、口が悪いというか、仕事上の質問があまりにも低レベルと感じると説教口調になってしまって、相談相手に適切なアドバイスをしているにもかかわらず嫌われるタイプです。
でも、悪い奴ではないので相談は絶えないのですが、態度の悪さで上司だけでなく社長からも嫌われていたんですよね。
会社は正論を言うより、上司の顔色をうかがって発言する方が評価が高くなる世界だというのはわかっているんですけど、それでも正論を吐いてしまう。
その元同僚の気持ちは、正直すごくよくわかるんですよ。ボクもどちらかというと正論を押し通すタイプでしたから。
そういう性格同士だったからなのか、新製品を開発していた時はその同僚がものすごく熱心に売り先を探してくれたし、製品の採算がどうやったら合うのかなどもただ一人徹底的にやってくれました。
話は戻りまして、今日ランチをしながら話していたのですが、その元同僚が最近社長から労いの言葉をかけられたとのことで、ちょっと嬉しそうな顔をしていました。
どうやら、他の社員が始めた仕事がどうにも収拾がつかなくなっていた時に、頼まれたわけでもないのに一人黙って深夜まで処理していたんだそうです。
それをどうやら社長が見ていたらしく、社長にもやっとその元同僚の仕事のスタンスが理解されたようなんですね。
今の流行でいうならば、会社ファーストの行動。
それが社長に伝わって、ボクとしてもようやくこの男の良さが伝わったかと嬉しくなりました。
だがしかし、なんですよね・・・・・
ネガティブな自分が自分らしい・・・
それ以外で話題に上がるのは、仕事や会社のことでの嘆きばかり。
ボクの父親もそうでしたが、会社員をしていると仕事を頼まれたことすら大げさに嘆いてみせたり、頼んできた相手を悪く言ったりするんですよね。
「いや~、参ったよ。」とか。
「聞いてくれよ!あの馬鹿野郎がさあ・・・」
みたいなのを枕詞に、愚痴でストレス発散をしたがる。
こういう傾向は、新興企業ではなく、そこそこ老舗の企業に多いと思うのですが、会社の悪口だけにとどまらず、一緒に飯を食っていく仲間の悪い部分ばかりをあげつらっていては、会社の業績が上がるわけがないですよね。
フォーカスするべき場所が間違っている。
外側にいる人の目はあなたの武器になる
それでは、どうすればこの会社員特有のネガティブループから抜けられるのでしょうか?
ボクは、
会社の外で生きている人間と話をするのが一番効果がある
と思っています。
会社の外で生きている人間、すなわち独立しようと退社した人間、芸術家、芸人なんかもいい気がします。
ボク自身、会社から離れて時間が経つにつれ、考え方が大きく変わっていきました。
とにかく愚痴を言っている暇があったら、どうやればプラスに方向転換できるかを考えるようになりましたし、そういう思考でないと生きていけないと感じるからです。
言い方は悪いですが、会社から離れるということは、毎月給料が振り込まれるから惰性で愚痴を言っていられるような状態から離れるということだからです。
人生を好転させる専門家
会社員は、ネガティブループから抜け出すために会社の外で生きている人と知り合いになることをお勧めします。
なかなか知り合う機会がないというのなら、はっきり言ってお金を払ってでも話す機会を作るべきです。
それくらい、価値のあることです。
お金を払えば、カウンセラーやコーチなどのプロフェッショナルな人と話すことができます。
そうすると、あなたの中の固着してしまっている思考の悪い癖がわかり、会社や同僚の見え方がびっくりするくらい変わっていきます。
例えば、あなたが同僚と愚痴を言い合う飲み代に毎月2万円使っているなら、約1年分の飲み代に相当する金額を払ってもお釣りがくるくらい、人生が好転するはずです。
あなたは変われる
現代って、けっこう切羽詰まっていると思うんですよ。
日本の労働者のほとんどを占める、非常に多くの会社員がネガティブループにはまっている。
そして、そういう社員は本人が意図していなくても、周りの人たちの足を引っ張っているんですよ。
少しでも違和感を感じている方は、コーチなどに依頼してでも悪い思考の癖から抜け出すきっかけをいち早くつかんで、ポジティブループの仲間と一緒になって世の中を変えていってほしいです。