日本人は、まだまだゴールの決め方が下手です。
特に40歳以上の人は、これまでの人生のゴール、目標の立て方が間違っていることが多いんです。
なぜかというと、子供の頃からゴールの決め方を間違って教えられてきたからです。
試験に合格すること=ゴール
の世界観の中で成長してきたんですよね。
たとえば、
東大に合格する
早稲田大学合格する
自動車メーカーなどの大企業に入社する
というような、有力な組織に所属することをゴールと教えられてきました。
組織に所属することが、ゴールを達成する手段になっている人は、本当に少ないです。
今回は、ゴールって何を基準にして考えればいいの?
ということを、『消費と供給』をキーワードにお話ししますね。
日本人はみんな目標を立てるのが下手くそ
冒頭で、
40歳以上は人生のゴールの立て方が間違っている人が多い。
と話しましたね。
それでは、30歳以下の人はゴールの立て方が上手か?
というと、そうでもないんですよね。
世間では、新しいライフスタイルが、国内外で常に生まれていますよね。
古民家をリノベーションして、シェアハウスやゲストハウスを始める、泊りに行く、というのもあくまでもブームのひとつです。
1960~1970年ごろの若者なら、ヒッピームーブメントが海外から入ってきた新しいライフスタイルだったのではないでしょうか?
でも、ヒッピームーブメントが手段だったアメリカと違い、日本ではヒッピーっぽいファッションをすることが目的だったので、ヒッピームーブメントを生活のはけ口にしていた人はいても、ヒッピームーブメントで目的を叶えようとしていた人はゼロ人に近かったはずです。
シェアハウスやゲストハウスが、これからどうなって行くのか?
気になるところです。
アドレスホッパーという新しい生き方
マツコ会議というマツコデラックスの番組で、アドレスホッパーを紹介していました。
アドレスホッパーをザックリと簡単に説明すると、
住居を持たず、好きなときに好きな土地で生活する人のことです。
以前、ノマドワーカーという言葉が流行り、
その後、ミニマリストというのが流行りましたよね?
アドレスホッパーは、そのノマドワーカーとミニマリストが合わさったようなイメージですね。
個人的には、ゲームの女神転生の悪魔合体で、ノマドワーカーとミニマリストからアドレスホッパーが誕生したイメージが浮かびました。
それは冗談として・・・
番組では、アドレスホッパーのメリットを、関係人口などと絡めて説明していました。
ちなみに関係人口とは、田舎などの地域へ移住せずに関係性を深めて、その地域に貢献することを言います。
おそらく、ノマドやミニマリストと同じように今後話題になって、ボクもワタシも!とチャレンジする人が増えるのではないでしょうか。
アドレスホッパーを批判しているのではないんですよ。
アドレスホッパーという生き方は、一つの手段としてありだと思っています。
ただ、アドレスホッパーも、
どういう理由でその生き方を選ぶのか?
というところをちゃんと考えないと、消費するだけの人で終わってしまうかもしれませんよ。
消費される側でなく、供給する側に。
消費と供給、それぞれの言葉の意味の違いはわかりますよね?
でも、あえて大辞林で調べた意味を載せますので、一度読んでみてください。
消費
物・時間・エネルギーなどを、使ってなくすこと。
供給
必要に応じて、物を与えること。
どうですか?
改めて読んでみると、言葉のイメージがはっきりしませんか?
この消費と供給を、個人に当てはめて言い換えてみましょうか。
消費は、自分の役に立つことをする。
と言い換えられます。
では、供給ってどういうことですか?
人の役に立つことをする。
と言い換えられますよね。
この、供給する側、人の役に立つことをする側で生きようとすると、ゴールの質が変わってきます。
何度もたとえで使って申し訳ないですが、
アドレスホッパーがゴールでは、自分の欲求が満たされて終わってしまいます。
でも、人の役に立つことをゴールにしているなら、アドレスホッパーになることがゴールにはならないですよね。
人の役に立とうとして色々と試していたら、アドレスホッパーっていう立場に行き着いた!
というなら理解できます。
自分のスキルやアイディア、生産したものを供給する手段になっていますからね。
まとめとして、いい感じのゴールの立て方
東大に入る目的は、官僚になるため。
これでは寂しいですよね。
東大に入るのは、官僚になって貧困家庭をなくすため。
これは、なかなか良くないですか?
とはいえ、自分のためのゴールだって、素晴らしいものもあります。
プロ野球選手になって、やがてはメジャーリーグに挑戦する!
という場合は、自分のためのゴールですが、一方で多くの人たちを喜ばせる、ワクワクさせることができますよね。
プロの道をあきらめた仲間の思いを背負うというのも、なかなかすごい話です。
とは言え、官僚もプロスポーツ選手もスペシャリストの世界で、誰もが目指したいゴールではないんですよね。
それでは、ぼくやあなたのような普通の人は、
一体どんなゴールを立てればいいのでしょうね?
まず、自分の持っている能力で身の回りの人が笑顔になりそうなことをゴールにしてみてはどうですか?
そのゴールを目指してみて、実際に友だちや親や子どもの笑顔を見られたのなら、その先にいる人の笑顔が想像できるようになるはずです。
そして、その先の人の笑顔の先には、また笑顔・・・・
そういう方法なら、誰でもゴールを大きく育てやすいですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!