はぐれ鳥が聞かせたいナイショの話

アラフォーカウンセラーが考えた未来。人生に悩んだ時に「はっ!」っとポジティブになるかもしれないヒントが書いてあるかも。キャリアは一つでなくてもいいんだよ。

田舎暮らしの実際から学びたい、おおらかに生きることの大切さ

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近ごろのSNSを見ていると、

他人に対して厳しい人が多いなー。

と思いませんか?

 

これはぼくの推測で、とくに調査データなどがあるわけではないのですが、企業が成果主義という名の減点評価法を本格的に導入しだしてから、社会人の心に余裕がなくなっていったころと同時期にツイッターなどのSNSサービスが広まっていったんですよ。

 

その中でも匿名性の高いSNSが、ネガティブな感情とストレスのはけ口として使うのに相性が良かった。

 

一時期、炎上商法というのも流行りましたが、心のカタルシスに相性のよかったネットの中にはゴミ捨て場のごとく世界中の言語で罵詈雑言が山盛り状態ですよね。

 

でも、人の体は不思議なもので、ストレスの解消で毒を吐き続けていると、やがて自分自身が自分の吐いた毒に蝕まれていきます。

 

やっぱり、ネガティブなマインドを治すには、視点をポジティブな方向にしっかりとフォーカスすることが大事です。

 

今回は、里山暮らしをしている方にインタビューしてわかった、

スローライフの本当の姿

から、会社や私生活で大らかな気持ちで生活するための考え方をお話しします。

 

 

 

田舎でスローライフって実際はどうなの?

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みなさんの中にも、将来は田舎に移住してスローライフを満喫したいと思ったことがある方がいるのではないでしょうか。

 

以前、愛知県豊田市のとある里山で農業をしながら暮らすご夫婦にお話を伺う機会があったのですが、そこでこんな話がありました。

 

「里山暮らしというとスローライフと思うかもしれないけど、とんでもない!毎日やることがいっぱいあってバタバタと忙しい。」

 

というのも、畑も田んぼも毎日草むしりをしないと追いつかないし、周りのお年寄りから田んぼの世話を頼まれるから、それも含めて世話をしているとあっとゆうまに夕方になるんだそうです。

 

とくに田んぼのある景色は、いまのお年寄りが一生懸命守ってきた風景だから雑草に覆われた姿を見ると胸が痛むんですって。

 

お年寄りのそういう気持ちを思うと、どんなに忙しいと思っても手が抜けないんですって。

 

でもね、それが嫌じゃないんですって。

 

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毎日一生懸命、田んぼや畑の手入れをしながらふと見上げると、目の前には緑の山と青い空が広がり、夕方にはオレンジに染まった空。

 

田んぼ脇の小川には、野生のホタルが普通に飛んでいるそうで。

ホタルが飛ぶ季節には近所の人がビール片手に来て、

 

「ホタルを見ながらビール飲もうや」

 

って誘ってくれるんだそうです。

 

 

そんな生活をしている皆さんは、引き締まった顔をしています。

 

でも、どこか余裕のある表情をしているんですよね・・・。

 

 

忙しいはずなのにおおらかなのはなぜ?

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あなたは、ここまで読んでどう感じますか?

 

都会生活でいうような、どこかイライラをまとった忙しさとはまるで違うものに感じませんか?

 

田舎で住んでいる人全てがそうだとは言いませんが、田舎暮らしの人の言う「忙しい」という言葉にはどこか、日本人特有の謙そんみたいなニュアンスを感じます。

 

話をうかがったご夫婦は、最近は道の駅などで野菜を買ってくれる人の顔が見えるようになった分、その人たちに美味しいものを届けたくて最高のものを育てようと思っているんですよね。

 

また、近所のご老人の田んぼを一生懸命世話するのも、そのご老人たちからいい野菜の育て方を教えてもらったり、いろいろと気遣ってもらったりすることへの感謝の気持ちもあるのではないでしょうか。

 

 

余談ですが、ぼくも遊びの延長のような畑をしていましたが、やっぱり野菜を育てていると野菜が健康においしく育ってくれるような環境にしてあげたいと思って、納得できるまで草むしりをしちゃうんですよ。

 

本当に、気づいたら2時間くらい経っちゃっているんですよね。

 

あ、いま、「2時間もむしるくらい草が茂っているなんて、普段サボっているな?」と思いましたね?

 

実は、場所がちょっと遠くて1週間に1度くらいしか行けてないんですよ。

 

夏場は、どれだけ抜いても1週間で草ボーボーになりますからね。

 

カエルがぴょんぴょん跳んでるし。

 

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ちょっと話が脱線しました。

 

 

ご夫婦の話を聞くと、自分の畑や田んぼを無農薬で育てながら、ご近所のお世話になっているご老人の田んぼの面倒も見るなんて、たしかにどれだけ時間があっても足りないように思えますよね。

 

でも、そんな毎日の生活なのに、忙しいと言いながらもどこかおおらかな空気を感じませんか?

 

 

2008年ごろ会社で起きた変化

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場所は変わりまして、会社の話です。

 

ぼくが会社で働いていた20代の頃、20年くらい前でしょうか。

 

その頃は、ものづくりの現場でも顧客に少しでも良い製品を届けようと、みんなで日々の仕事の合間に集まってはあれこれと議論し、テストをしたり工程を工夫したりしていました。

 

そんな現場には、みんなで切磋琢磨しながらもどこかお互いを認め合えるようなおおらかな空気がありました。

 

その後、10年くらい前でしょうか。

ちょうど、リーマンショックが起きた前後です。

 

製品は100点である必要はない。70点をコンスタントに出せれば良いんだ。

 

ということを言い出す人が管理者の中から出てきて、そこから最低限の品質を守るための効率化を求められるようになってからは、仕事が楽になることは一切なく、現場にはむしろイライラと疲労が蔓延していったように見えました。

 

現場で実際に戦っていた人はみんな、常に100点の品質を目指して工夫し続けなければ70点すら取れなくなることを知っていたのですがね。

 

当時、生産管理などの部門で役職者だった人は、現在の工業界の有様を見て何を思うのでしょうね?

 

 

ちなみに、大辞林で「おおらか」を引くと、

(人柄が)ゆったりしていて、細かいことにとらわれないさま。 

とあります。

 

この説明のイメージなら、農業でも工業でも自分の気持ちを制限する奇妙なルールに縛られず、顧客や自分に縁のある人たちに胸を張って届けられるものを作れる環境にいられるなら、おおらかな人間性を保てる気がしませんか?

 

少なくとも、そういう環境であれば、心を病むようなことは滅多にないと思います。

 

 

 おおらかに働くヒント

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では、おおらかな人間性を保ちながら、胸をはれるようないい仕事をして行く方法はないのでしょうか?

 

ヒントはあります。

 

それは、戦後に会社を大きくした社長から学ぶんです。

 

ぼくが務めていた会社の社長にも、カリスマ性のある方がいました。

 

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昭和のカリスマ社長って、どうしてカリスマ性があったのか?

と観察すると、みなさん部下の行動の結果はご自身で責任をとったんですよ。

 

社長は、会社を経営する上で、全ての仕事を自分一人でできないから社員を雇うんです。

 

だから、社員の行動した結果は自分が行動した結果と同じですから、会社が継続していくために社員がチャレンジしたことについては全て、社長が責任を負うんですよ。

 

その全ての責任を負うと言うことを本気でやっていた社長は、自分自身も営業活動をするし、新しいアイディアが浮かんだら、社員を呼んで熱心にアイディアを話し、実現可能かを問います。

 

そういう社長の元だと、経営幹部だけでなく、若手社員も誰から言われるわけでもなく自分から責任をもって働こうとするんです。

 

目標が明確ですからね。

 

社長が熱っぽく語る経営戦略を、みんなでどう実現していくか?

 

それだけじゃないですか。

 

現在の会社の仕事で細かいことっていうと、仕事をする上で上司が決めたローカルルールを守るとか、稟議書の書き方だったりとか、もはや意図と目的がズレてしてしまっている5S運動の徹底みたいなことばかりじゃないですか?

 

本来の、

お客様が喜ぶこと

新製品で暮らしを良くすること

 

ということに集中していれば、たとえ生産ラインの効率化という業務であったとしても、おおらかさは十分に保てるんですよ。

 

年次目標で不良率を5%削減できなかったら減点、なんてことをいつまでもしているから、みんなおおらかさを失って心を病んだり、パワハラする状況が生まれるわけじゃないですか。

 

 

おおらかに生きる方法を、ぼくに一つ提案させてください。

会社の場合

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田舎暮らしのご夫婦の話を参考に、会社員として仕事をするときも、社内の上役の顔色をうかがいながら目標を決めるのはやめて、そのときのお客様の笑顔が浮かびそうなことを目標にする。

 

もしあなたが現在、管理職ならば、部下に年度目標を立てさせる際、お客様が会社のファンになりたくなることを前提に目標を立てられるようアドバイスをする。

 

 

私生活の場合

自分の夢中になれることでも、それ以外でもいいですが、だれかが喜んでくれそうなことにつなげてみてはどうでしょうか?

 

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子供のころ、近所の家で花の苗を無料て配っている方がいました。

 

そのかたの家の前を通りかかると、門の前に苗がポッドに入れた状態でたくさん置いてあり、「ご自由にお持ち帰りください。」と書いてありました。

 

きっと種から花を育てるのが好きな方だったんでしょうね。

 

たぶん、たくさん種をまくと、ご自身の庭に植えたい株数以上の芽が育つんでしょうね。

 

その余った株を、売るのではなくご近所さんに自由にもって帰ってもらい、

よその家庭の庭も花でいっぱいになったらうれしい。

 

そんなことを思われていたのではないでしょうか?

 

なんだか、島田紳助の「素敵やん」っていう声が聞こえてきそうです。

 

 

旅先で浮かぶのはイヤミな顔?それとも・・・

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花の苗の話は、さすがに誰でも真似ができるものではないかもしれないですね。

 

でも、ぼくの話をするなら、

旅行に行ったときのお土産は、自分が楽しむために買うことってほとんどないんですよ。

 

おみやげ屋さんでお菓子などを選ぶときは、たいてい友達やお世話になっている人の顔が浮かんでいます。

 

だから、お土産を選ぶときは、めちゃくちゃ真剣です。

 

あなたにも、自分以外の人の笑顔が基準になっている行動ってありますよね?

 

それを参考に、誰かを笑顔にできそうなことをやってみてください。

 

きっと、重箱の隅をつつくような人間関係から、結果オーライのおおらかな人間関係になると思いますよ。

 

そんな人生って、素敵やん?

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

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コミュニケーション圧力に縛られるのはやめよう

 

 

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