あなたは、『知っている』というのは実は、『臨場感の強さ』と密接に関係していることを知っていましたか?
会話をする時、ただ知っているだけで話すのと、知っていることに臨場感を感じながら話すのでは、相手への伝わり方が大違いです。
この違いは、コミュニケーション力の差に繋がります。
今回は、知るということと、臨場感をあげることの大切さについてお話しします。
沖縄で経験した臨場感
まずは、沖縄に行ってきたお話からしたいと思います。
どうして沖縄の話をするのかというと、臨場感の説明をするのにちょうどいいからなんですよ。
だから、少し我慢して読んでみてくださいね。
目的は主に3つありました。
・じゅり馬奉納神事を見ること。
・真栄原にある憧れの古本屋に行くこと。
・まち歩きをすること。
じゅり馬奉納神事と古本屋のくわしい話はもう1つのブログにゆずりますので、ご興味がありましたらご一読ください。
じゅり馬について興味を持ったきっかけは、『琉球の花街 辻とじゅりの物語』を読んだからなんです。
その本で、辻という女性だけで運営されていた町の歴史。
戦後、アメリカによって破壊されてからの荒廃。
じゅり馬祭りが一度消滅したあとの復活の経緯。
そんな歴史を持った町ですが、現在は風俗店とラブホテルばかりになっているというのはネットで調べて知っていました。
でも、祭りが残っているのなら、何か昔の記憶に触れられるかもしれない。
と思い、奉納神事に立ち会わせていただいたんです。
ちなみに、辻の近くには恋愛のパワースポットとしても知られる波上宮があります。
さて、
知っている、というのは実は、
臨場感をどれだけ感じられているか?
ということなんですよ。
知る方法は、主に2つですよね。
・インターネットや本で知る
・実際の場所で知る
この2つの違いはなんだと思いますか?
インターネットの強み
ネットや本の強みは、家にいながら情報を知ることができるところですよね。
ネットは今回の神事の日程を調べるときに使いましたが、じゅり馬まつりのような旧正月に行われるようなイベントは、1日でも新しい情報で確認したいですよね?
ネットについては、情報の信頼性をどこに求めるかを考える必要があります。
でも、ネットはGoogleを使えば検索条件に合いそうな複数のサイトが表示されるので、短時間に絞られた情報だけに目を通すことができます。
本の強み
本の強みは、出版社の校閲によって一冊の書かれた情報の信頼性が高いことです。
ただ、一冊読み切るのに時間がかかるのと、ニッチな分野の本は値段もなかなか高かったりするので、手を出しにくいという人もいます。
また、本は出版年月日の関係で、お祭りの開催日を調べたくても2019年とか2020年の開催日まで載っていることはほとんどないでしょう。
もう一つの知り方
この2つに、
人から聞く
というのも加えると3つになるのですが、実は人から聞くというのは、
ネットや本で知る + 実際の場所で知る
を合わせた知り方という一面もあるんですよね。
たとえば、旅先で地元の人が集まるような居酒屋に入って、お店の大将や女将から、町の特徴を聞いたり、その町で有名な事件があったのなら、そな事件の裏話を聞いたりすると、人が話す表情や気配、町の印象から、あなたはその話を文字にしたものを読んだとき以上の臨場感を感じられますよね?
でも、疑うのがいいかは置いておいて、その大将や女将さんが語る内容には、その町に住んでいる人の先入観や憶測が混ざっている可能性も捨てきれないですよね?
だから、たとえ本でも語られず、ネットで検索してもなかなか見つからないような貴重な話を聞けたと思っても、お酒の抜けた次の日に一度冷静な目で情報を整理したほうがいいです。
そして、これは本やネットで知った情報も同様ですが、聞いた情報は実際にはどうなんだろう?
ということを知りたいですよね?
その方法が、実際の場所で知る。
つまり、実際に知ったことを自分の目や耳で確認できる場所へ行って、自分で経験する、自分で調べることです。
実際に自分で調べると、本やネットで知ったことのリアリティが増して行きますよね?
前知識と現地での経験で知った情報のズレ
今回、ぼくが経験したことを話せば、
まず、辻という街の姿です。
全体的な町の姿は、ネットで調べた情報の通り、風俗店とラブホテルが多く、昼間は閑散としていました。
でも、よく見ると、町の外側には新しいマンションが建築中で、風俗の町という姿は数年後にはもしかすると消えて行くのかもしれないということを知りました。
また、実際に神事に立ち会わせてもらうと、各拝所で神人が祈りを捧げている姿を後ろで静かに見届けている女性や神事を滞りなく進められるように静かに立ち回る人たちの姿からは、昔、この町で生きるしかなかった人たちと、その生きる場所を守ってきた人たちへの思いやりを感じました。
「祭りの人たちから思いやりを感じるなんて、お前の妄想でしょ?」
って、あなたはツッコミを入れたかもしれませんね。
妄想でもいいんですよ。
ただ、ネットや本で仕入れた情報だけで妄想するのと、現地で見聞きして、その場の雰囲気を肌で感じた上で浮かんでくる感情やイメージは全くの別物です。
どれくらい違うかというと、野球のバッティングを知るためにマニュアル本やYouTubeで見て自分がホームランを打つ姿を想像して終わるのと、実際にバッティングセンターで打ってみてから想像するくらいの大差です。
仮に、あなたが車椅子生活などでバッティングが難しいとしても、YouTubeで見るのと、車椅子でもバッターボックスから球速140キロのボールが目の前を横切るのを体験するのでは、そのあとで想像した時に感じる臨場感は全くの別次元ですよね?
臨場感は、知ったことを自分のものにするために重要なことなんです。
まとめと余談の臨場感訓練法
知識を自分のものにするためには、本やネットで知っただけで終わらせず、ぜひ現地へ行ってその知識に臨場感をどんどん足して行ってくださいね。
それが、あなたの話にリアリティを生みますから。
つまり、話が相手に伝わりやすくなるので、コミュニケーション力も上がりますよね。
余談ですが、パワースポット巡りは、臨場感をあげる力をつけるのにピッタリですよ。
コツは、パワースポットの空気感をゆったりと味わうことです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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